経理 残業の原因は、人手不足だけとは限りません。
月末に業務が集中している、確認フローが曖昧、書類やデータが分散しているなど、業務の仕組みに原因があるケースも多くあります。
中小企業では、経理担当者が少人数で請求書発行、入金確認、経費精算、支払い準備、会計ソフト入力などを担っていることがあります。
その結果、月末月初に業務が集中し、残業が常態化してしまうことがあります。
本記事では、経理 残業の原因を整理し、業務フロー改善によって月末の負担を減らすためのポイントを解説します。
経理の残業が発生しやすい業務
経理の残業は、月末月初に複数の締め作業が重なることで発生しやすくなります。まずは、どの業務が残業につながっているのかを把握することが重要です。
経理業務の中でも、残業につながりやすいものには次のようなものがあります。
- 請求書発行
- 入金確認
- 支払い予定の整理
- 取引先から届く請求書の確認
- 経費精算のチェック
- 領収書や証憑の確認
- 会計ソフトへの入力
- 売上や費用の集計
- 経営者への報告資料作成
- 税理士への資料共有
これらの業務は、正確性が求められます。
そのため、短時間で一気に処理しようとすると、確認漏れやミスのリスクも高まります。
残業削減を考える際は、単に作業スピードを上げるのではなく、業務が集中する構造を見直すことが必要です。
経理 残業の主な原因
経理 残業の主な原因は、業務の集中、確認フローの曖昧さ、情報管理の分散、例外対応の多さです。これらを整理することで、改善すべきポイントが見えやすくなります。
原因1:月末月初に業務が集中している
月末月初に業務が集中していると、担当者の処理能力を超えやすくなります。残業を減らすには、月末にしかできない業務と、前倒しできる業務を分ける必要があります。
請求書発行や経費精算、入金確認などは月末に集中しやすい業務です。
一方で、取引先情報の確認、請求書の下書き、未提出書類のリマインドなどは月中から進められる場合があります。
月末にすべてを集める運用になっている場合は、業務分散の余地があります。
原因2:社内の提出・確認ルールが曖昧
社内の提出・確認ルールが曖昧だと、経理担当者の確認作業や催促が増えます。これが残業の原因になることがあります。
たとえば、経費精算の提出期限が守られない、請求内容の確認者が決まっていない、承認が締め日直前になるといった状態です。
この場合、経理担当者は本来の処理に加えて、社内への確認や催促も行うことになります。
経理の残業を減らすには、経理部門だけでなく、社内全体の協力が必要です。
原因3:書類やデータが分散している
書類やデータが分散していると、探す時間や確認する時間が増えます。情報管理のばらつきは、経理残業の見えにくい原因です。
よくある状態として、次のようなものがあります。
- 請求書がメール、チャット、紙で届いている
- 領収書の保管場所が人によって違う
- 支払い予定表の最新版がわからない
- 取引先情報が複数のファイルに分かれている
- 過去の処理ルールが担当者の記憶に頼っている
このような状態では、処理前の確認に時間がかかります。
データの保管場所やファイル名のルールを統一するだけでも、経理業務は進めやすくなります。
原因4:例外対応が多い
例外対応が多いと、通常業務よりも確認や判断に時間がかかります。経理の残業を減らすには、よく起きる例外をルール化することが重要です。
たとえば、締め日を過ぎた経費精算、必要書類が不足した請求処理、取引先ごとに異なる支払い条件などです。
例外が発生するたびに担当者が個別判断していると、業務負担は増え続けます。
すべての例外をなくすことは難しいですが、頻度が高いものは対応ルールを決めておくと、負担を軽減できます。
経理残業を減らす業務フロー改善のポイント
経理残業を減らすには、業務を棚卸しし、月末に集中している作業を分散することが重要です。あわせて、提出ルールや確認フロー、データ管理方法を整えましょう。
1. 経理業務を棚卸しする
まずは、経理担当者が毎月行っている業務を一覧化します。業務を見える化することで、残業につながっている作業が特定しやすくなります。
棚卸しでは、作業名だけでなく、発生頻度や所要時間も書き出すと効果的です。
- 毎日発生する業務
- 毎週発生する業務
- 月末月初に発生する業務
- 年に数回発生する業務
- 社内確認が必要な業務
- 外部専門家への共有が必要な業務
このように整理すると、どの時期に負担が集中しているかが見えてきます。
2. 月中にできる作業を前倒しする
月末の残業を減らすには、月中にできる作業を前倒しします。締め日を待たずに進められる作業を分けることで、月末の処理量を減らせます。
前倒ししやすい業務には、次のようなものがあります。
- 経費精算の途中確認
- 未提出書類のリマインド
- 取引先情報の確認
- 請求書の下書き作成
- 支払い予定の事前整理
- 会計ソフト入力の一部処理
月末だけで処理する運用から、週次で確認する運用に変えるだけでも、負担は軽くなります。
3. 提出期限と確認者を明確にする
経理業務は、社内からの提出物や確認が遅れると残業につながります。提出期限と確認者を明確にすることで、経理担当者の催促や差し戻し対応を減らせます。
たとえば、経費精算の締め日、請求内容の確認期限、承認者、差し戻し時の対応期限を決めておきます。
ルールを決めたら、社内全体に共有することも重要です。
経理だけが頑張るのではなく、社内全体で締め作業を進める意識を持つことが残業削減につながります。
4. 書類・データ管理を統一する
書類やデータの管理方法を統一すると、探す時間や確認漏れを減らせます。経理業務では、情報管理の整備が効率化につながります。
具体的には、次のようなルールを決めます。
- 請求書の保管場所
- 領収書の提出方法
- ファイル名の付け方
- 支払い予定表の更新担当
- 会計資料の共有先
- 過去資料の保存ルール
情報の置き場所が決まっていれば、担当者以外でも確認しやすくなります。
属人化の防止にもつながります。
5. 外部に任せられる業務を切り出す
社内だけで対応しきれない場合は、外部に任せられる業務を切り出すことも有効です。作業と判断を分けることで、安心して外部サポートを活用できます。
たとえば、社内で金額や支払い条件を判断し、外部には資料整理や入力補助、管理表更新などを任せる方法があります。
すべてを外部に任せる必要はありません。
まずは、定型化しやすく、担当者の負担が大きい業務から切り出すと進めやすくなります。
業務フロー改善で注意したいこと
業務フロー改善では、担当者だけに負担を押しつけないことが重要です。経理残業を減らすには、社内全体で締め作業に協力する体制が必要です。
経理担当者だけがルールを守っても、社内からの提出や確認が遅れれば残業は減りません。
そのため、改善策を決める際は、経理担当者だけでなく、関係部署や経営者も含めて進めることが大切です。
また、法律や税務に関わる内容については、税理士などの専門家に確認してください。
業務フロー改善は、専門判断を置き換えるものではなく、日々の作業や確認の流れを整えるためのものです。
With DXworksの業務フロー改善支援
With DXworksでは、中小企業のバックオフィス業務について、業務フロー改善や実務サポートを行っています。経理残業の原因を整理し、月末に負担が集中しにくい体制づくりを支援します。
たとえば、次のような支援が可能です。
- 経理業務の棚卸し
- 月末業務の整理
- 提出ルール・確認フローの整備
- 書類・データ管理方法の見直し
- 外部に任せられる業務の切り出し
- バックオフィス業務の実務サポート
「経理の残業を減らしたいが、どこから手をつければよいかわからない」
「人を増やす前に、業務フローを見直したい」
このような場合は、まず現在の業務を整理するところから始めることをおすすめします。
まとめ
経理の残業の原因は、人手不足だけではありません。
月末月初への業務集中、確認フローの曖昧さ、書類やデータの分散、例外対応の多さなど、業務の仕組みが残業を生んでいる場合があります。
残業削減を目指すには、まず経理業務を棚卸しし、月末に集中している作業を見える化しましょう。
そのうえで、前倒しできる業務を月中に進め、提出期限や確認者を明確にし、書類・データ管理を統一することが重要です。
社内だけで改善が難しい場合は、外部伴走を活用する方法もあります。
経理担当者の頑張りに頼るのではなく、仕組みで残業を減らす体制づくりを進めましょう。
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With DXworksでは、経理を含むバックオフィス業務の棚卸しから、業務フロー改善、実務サポートまで対応しています。
経理 残業の原因を整理し、月末の負担を減らしたい方は、業務フロー改善の無料相談をご活用ください。




